c4j輪読会 貧乏人の経済学 第2回 第2章 レジュメ
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感想:こうおもいましたyuiseki.icon
なるほどyuiseki.icon
疑問:これはこういうことか?yuiseki.icon
そういうことだと思いますよyuiseki.icon
のように書いてもらえるとわかりやすいかと思います
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2021/8/26yuiseki.icon
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10億人が飢えている?
大規模自然災害を除くと、大量の寄付を集めた最大の出来事といえば、エチオピア大飢饉 多くの国で「貧しい」人とは十分に食べる物がない人として定義されている
行政による貧乏人支援の基本的発想:貧しい人々は食べ物を必要としていて、重要なのはその量
インドでは「飢えたら政府を訴えられる」食糧権法が議論されている 感想:制定の経緯が気になりますKoichiro Shiratori.icon
配送中に大部分が失われてしまう、無駄だらけ
感想:ひえ~yuiseki.icon
それでも食糧援助という政策にこだわる
貧乏な人が十分に食べられないというのは、貧困の罠の根本的原因だと言われている 感想:自分もそうだと思いこんでいたyuiseki.icon
いろいろあって職を失った
彼自身は「問題は食糧だ」と明言していた
感想:全体を通してカロリーを確保するという視点からの知見が興味深かったsmellman.icon
単純な生物学的仕組み
人間は生きているだけでもカロリーを必要とするので、生きているだけでも必要なカロリーが確保できれば、生きるためだけに必要な量よりも多く働ける
https://gyazo.com/3ebd15d09e6b0489da07bf6499e825d0
貧乏な人はさらに貧乏になり、豊かな人はもっと豊かになる
著者:ソルヒンさんの話はなんとなく腑に落ちない
ソルヒンさんを雇って働いてもらって給料を払うのは合理的なはず
「飢えによる貧困の罠」というのは論理的には可能性があるが、本当か?
感想:3ヶ月ぐらい住んでたけど、米と油はすごいあるんだけど、食べ物はけっこうツラかった(サプライチェーンの問題) tks.icon
感想・疑問記入用のスペース
第二章は、大雑把に言うと、食糧問題がテーマyuiseki.icon
論理的に疑いようのないほどわかりやすいというのは経験上逆にあやしいKoichiro Shiratori.icon
本当に10億人が飢えているのか?
「飢えによる貧困の罠」の暗黙の想定
貧乏な人は食べられるだけ食べようとするはずだ
1日99セント以下で暮らす人々
餓死寸前とは思えない行動をとっている
餓死寸前なら手持ちのお金をすべてカロリー入手に使うはず
現実はそうではない
貧乏な人は、食費に支出していない
収入が増えても食費は増えない
可能な限り食べ物に使うという選択はしない
感想:カロリー計算だけの合理的ロボットではない、確かにKoichiro Shiratori.icon
しかも、食費への支出も、カロリーよりもおいしさ重視で使われている
食物消費の「品質指向」の例
実験
主食(小麦麺、米)の購入に多額の補助金を与える
仮説
主食の購入量が増えるはず
結果
主食の消費量はかえって減った
エビや肉をたくさん食べるようになった
注目
補助金を受けた人々は購買力が増えたのに、全体としてカロリー摂取量が増加しなかった
それどころか減少していたかも知れない
可能性
主食が家計の相当部分を占めていたため、補助金で豊かになった
主食の消費量が貧しさと関係あるなら、自分が豊かになったと感じた世帯は、主食の消費量を減らすようにしたのかも
結論
最貧家庭では、カロリー摂取の増加が最優先事項ではなかった
もっと美味いものを食べることが最優先
感想:補助金がパチンコに使われる,小遣いを上げても成績が上がらないみたいな話とよく似てると思う tks.icon
感想:ファンジビリティ、お金の流動性的なことか? 直接主食を配ると?Koichiro Shiratori.icon
インドにおける栄養事情のポイント
どんどん食べなくなっている
経済成長しているのに、一人あたりのカロリー消費量は減少し続けている
裕福な人も貧しい人も、家計の食費比率は減少している
食料価格上昇のせいではない
もっと食べられるのに食事を増やしたがらない
著者:謎の解明
仮定
貧乏な人たちはちゃんとわかって行動している
仮説
たくさん食べたからといって格別生産性があがったりしない?
栄養摂取が原因の貧困の罠など存在しない?
「飢えによる貧困の罠」がないかもしれない理由
ほとんどの人に十分食べ物が行き渡っている
地球上のすべての人に食糧を供給できる
感想:まじか!!!!yuiseki.icon
感想:実は化学肥料できてから収量20倍とかになって、食べ物もそのものは足りてるはず tks.icon
飢えはたしかに存在する
それは食糧分配の仕組みのせいである
感想:これもまじか!!!!yuiseki.icon
感想:サプライチェーンの問題で届かないですよねえ 戦争中の国とか tks.icon
食料価格のデータによると、1日99セントで暮らしている人でも2400キロカロリーを得ることは十分できる
よって、生きているだけでも必要なカロリーが確保できない人なんていないはず
カロリー摂取量は減っていても、おなかが空いていないようだ
インフラの向上による公衆衛生の改善や肉体的な重労働の減少?
データ分析
重労働、普通の労働、軽い労働に従事する人々の平均カロリー摂取量のデータ
インドにおける25年間のカロリー消費減少は、肉体重労働の従事者が減ってきたことで完全に説明できる
ほとんどの人が飢え死にしそうにないなら、カロリー消費を増やしても生産性はあまり増大しないのかも?
そうであればそのお金をカロリーよりもおいしい食事に使うのは理解できる
生産性におけるカロリーの役割を実証できる事例を探していた
結果
労働者のカロリー摂取量が10%増えても、生産性はせいぜい4%しか上がらない
食糧消費量を倍にしても、収入は40%しか上がらない
カロリーと生産性の関係は、逆L字型になることも発見 https://gyazo.com/f542c9ca4ac6fe274d9e2626354d5b7c
最大の利益を得るためには食糧消費を減らすほうが良い
ひとたび食が足りると、収入の劇的上昇は望めなくなる
最貧層のほうが、それより貧しくない層に比べると、追加カロリーから得られる便益が大きい
多くの人が貧乏なままなのは、食が足りていないせいではない
感想:むしろ、減塩運動で寿命延ばした長野県(1960年代)みたいに、食べ物を変えるほうにニーズがありそう tks.icon 死因の上位が脳卒中
長野県といえば野沢菜
ガンガン食べる
1940-60の、強烈な食糧増産成功(緑の革命)tks.icon
「飢えによる貧困の罠」理論がまちがっているわけではない
人類史上では重要な役割を果たしてきた
今日でも特定の状況では重要
労働人口全体を支えるのに十分なカロリーを供給できない場合
生きるのに十分な食料を得るという圧力
一部の人を犠牲にして、その他の人に食料をまわし、彼らが働いて生きのびられるだけ稼げるようにする
1960年代のインドでは、干ばつの際には少女の死亡率が上がるが、降水量が普通の場合は少年と少女の死亡率は大差なかった タンザニアでは干ばつが起きるたびに「魔女狩り」が頻発した 食糧不足は決して問題にはならないとか、問題になることが少ないというのは間違っている
それでも今日の世界はおおむね豊かすぎて、食糧不足が貧困の永続に大きく影響することはない
最近の飢饉は食糧が手に入らないことから起こるのではない 入手可能な食糧のお粗末な配給体制
他所で飢餓が起こったときの買い占めといった制度的不備 一件落着?
感想・疑問記入用のスペース
貧乏な人々は本当にしっかり十分に食べているのか?
しっくりこないのが人情
1日1400キロカロリーしか摂取していない
体が小さいから必要なカロリーも少なくてすむのか?
貧困とは関係なく、遺伝的要素だろうか?
南アジアから西欧に移住すると身長が伸びる
南アジアの人の背が低いのは、彼らとその両親が、他国の人々ほど栄養を摂らなかったせいだと考えられる
子どもの栄養失調は、南アジアで突出している
10億人の人口のインドの22回のオリンピック平均メダル獲得数:0.92個 中国の8回のオリンピック平均メダル獲得数:48.3個 インドよりオリンピックでメダル獲得数が少ない国は、どこも人口がインドの10分の1以下
パキスタンとバングラデシュは例外
明らかにパターンがある
南アジアは人口が多いにも関わらずオリンピックで一度も優位に立てない
衰弱した子どもたちとオリンピックでの不成功には関連がありそう
感想:ちょうど東京オリンピックが開催されていたばかりなので渋い気持ちになりましたyuiseki.icon
身長が高いほど稼ぎも増える
身長の違いの影響だと思われたものはIQの差ですべて説明できる IQが同じ人を比較してみると、身長と収入には相関がない
重要なのは幼少期の栄養状態
幼少期に栄養状態が良いと、平均すると背も高く頭も良い
感想:甥っ子がちょうデカいのでなんかわかるsmellman.icon
ロイター報道「背の高いひとは頭がいい」
大炎上
感想:「大男総身に知恵が回りかね」と逆……Koichiro Shiratori.icon
幼少期の栄養状態が成人後の社会的成功に直接影響するという証拠
研究:ケニア
学校で二年間虫下しを与えられた子供は、一年間しか与えられなかった子供に比べて、通学期間も長くなり、青年期には20%多く稼げる
栄養不良は生まれる前から将来の可能性に影響を与える
子宮内の状態が子どもの人生に長期的影響を与える
研究:タンザニア
妊娠中に十分なヨウ素を摂取した母親の子供は、ヨウ素のカプセルを飲んでいない時に同じ子宮内にいた兄弟に比べて、4ヶ月から6ヶ月ほど長く学校に通う
政府のヨウ素カプセル配布プログラムが安定していないのでこういうことになっている
カロリー摂取量を増やすだけでは生産性は上がらないことは説明した
しかし、栄養摂取の改善が大きな効果を上げる場合がある
貧血症を直すための鉄分摂取
研究:インドネシア
実験
無作為抽出した男女に規則的に鉄分補給する
結果
鉄分補給で男性はもっと厳しい仕事をこなせるようになった
費用対効果
鉄分を強化した魚醤を一年間支給するコストの何倍も収入が増える
栄養状態を改善すれば本人だけでなく子どもたちも人生がよくなるはず
それなのに人々が食べ物を求めないのは不思議
感想:推理小説以上のサスペンスとはさすがノーベル賞受賞者Koichiro Shiratori.icon
なぜ貧乏な人々は少ししか食べないのか?
だれも知らない?
なぜ貧血症のインドネシア人は鉄分強化魚醤を自主的に買わないのか?
定額賃金説:栄養状態が改善しても雇い主が知らなければ給料は変わらないのでは?
インドネシアの調査では、収入が目立って増加したのは自営業の労働者だけだった
定額賃金説だけでは、インドの妊婦がヨウ素添加塩を買わないのか説明できない
自分や子どもの栄養失調を改善させる意義に気がついていない?
食事を変えろという部外者を信用しない
自分が食べているものが気に入っているからかも
食生活を変える際には大衆の指示が重要であり、反対の声が上がることを予期していた
ジャガイモ料理のレシピを公表した
栄養素の価値を個人的な体験から学ぶのは難しい
栄養状態が生み出す差は大きなものではない
結果がわかるのは何年も先
感想:直接コミットしてる感覚がないと信頼できないというのは他のことにも共通するかもsmellman.icon
貧乏な人々が食糧を選ぶ時、値段の安さや栄養価で選ばず、美味しさで選ぶ
黒パンと生の人参を常食にするくらいなら飢え死にするほうを選ぶ
「貧乏人は麦を食え」と言うけれども実際無限に麦を食べるのは難しいですよね liliumu.icon
毎日塩パスタ、コスパは良いけど非現実的
食べ物より大事
貧乏な人たちは支援者の計画に抵抗する
計画が成功すると信じていない
計画が主張どおりにいくとも思っていない
貧乏な人々の生活では食べ物よりも他の物のほうが重視されている
貧乏な人々が結婚式、持参金、洗礼式などに大金を使っている
贅沢な葬儀を禁止したり、葬儀産業に規制をかけたりしている
「お金があったら食べ物を買う」
部屋を見渡したらテレビ、パラボラアンテナ、DVDプレイヤーがあった
「いや、だってテレビは食べ物より大事でしょ!」
村での生活は退屈そのもの
貧乏な人々が生活を退屈から救ってくれるものを最優先していることは明らか
祭り、お祝い事、宗教行事、結婚式
テレビやラジオすら手に入らない所に限って、祭りにたくさんの金をつぎこむ
感想:モンゴルでもウランバートル周辺部のゲル住宅街の住民は結婚式が豪華と聞きましたboilingfrog.icon
楽しい生活を希求する人間の基本的欲求
貧乏な人々は生活が劇的に変化する可能性について懐疑的
犠牲を払うに値するだけの大きな変化は、とにかく時間がかかりすぎると考えている
結局、栄養摂取による貧困の罠は実在するのか?
ソルヒンさんの場合
「飢えによる貧困の罠」ではなかったが、貧困の罠にはまっていないという意味ではない 仕事がなくなったこと
建設現場で見習工をするには高齢過ぎたこと
うつ病
「飢えによる貧困の罠」が成人には作用していないからといって栄養摂取が問題ではないというわけではない
問題は量よりも質
政府や国際機関が、食糧政策を完全に考え直す必要がある
単なる食用穀物供給量の増産だけではこの問題は解決できない
問題はカロリー量ではなく他の栄養素
援助付きの穀物やお金をばらまくだけでは栄養状態は改善しない
子供や妊婦の栄養摂取に直接投資すると、費用対効果はすさまじい
栄養強化食物を妊婦や幼児の親に与える
学校や保育園で子どもの寄生虫駆除を行う
微量栄養素を豊富に含む食事を子供に与える
感想:給食が少なくなってる日本でも問題になりそうだなと思ったsmellman.icon
親たちが栄養補給剤を摂取したくなるインセンティブを与える
貧乏な人々に必要なのは安価な穀物だけだ、という考えにとらわれたままの食糧政策が行われている例はまだあまりにも多い
感想:栄養や生活習慣についての知識不足の影響は、かなりあとになってから(歳取ってから)来るのが社会の厳しさを生んでいる tks.icon
感想:人間を単純化して介入してもうまくいかない、しかし完全に理解できなくても介入しなくてはいけない→次の章につながる
感想:本章は、貧しい人たちは余裕があれば、もっとカロリーを確保したほうがいいのにも関わらず、美味しいものを食べることを優先する人が多いという発見? liliumu.icon
日本のイメージで考えると良くない?
日本の貧しい人の食事は、カロリーは十分満たされるが炭水化物に偏るイメージだが
発展途上国では、そもそもカロリーが足りてない??
yesyuiseki.icon
「貧乏人は既にカロリーが足りている」というわけではなく、、、
食べたほうがいいのに食べてない、らしい
美味しさ>カロリー という優先順になっている
「美味しい」はすぐ得られる結果